他人と比較し誰かを責めるのはやめよう
もし自分が他人と比べられたら、あなたはどのように感じるでしょうか。
「〇〇さんの奥さんはいつもきれいだな、なのにキミは⋯⋯」
「××さんの旦那さんは年収1千万円、なのにあなたは⋯⋯」
こんなことを言われたらとても気分が悪いですし、悲しくなりますよね。
ある方は怒り出し、ある方は涙が出てしまうかもしれません。
そして、これに大人や子どもはまったく関係ありません。
自分だって一生懸命頑張っているのに、他の人と比較され、
責められたり貶されたりしたら誰だって傷ついてしまうはずです。
しかし、同じことを自分の子どもにしてしまっている親は意外と多いのです。
子どもがやる気を失ってしまうNG行動
例えば、子どもに習い事をさせるご家庭は多いと思います。
そのとき、子どもの成長を他の家の子どもと比べてしまってはいませんか。
ひどい場合は、
子どもが乗り気ではないのに「よそのお宅がやっているから」という理由で勝手に習い事を始めさせ、
せっかく子どもが楽しくなってきた頃に、「よその子に比べて上達しないからウチの子には才能がない」と、
親が勝手に習い事をやめさせてしまうケースもあるようです。
そんなことをしていたら、子どもはやる気を失ってしまって当然です。
「自分がどんなに頑張ってもお母さんやお父さんは見てくれないし、気づいてくれない」と感じ、
絶望してしまうし、これ以上頑張る気も失せてしまいますよね。
子どもの頑張りをしっかり言葉にして褒めてあげよう
子どもにやる気を出させたり励ましたりするつもりで、あえて「〇〇ちゃんに負けないで」と言う方もいますが、
これでは最初に他の子どもありきで、自分自身は何をしても評価されていないのと同じことです。
良かれと思ってしたことだとしても、子どもがあなたの思い通りに言葉を受け取るとは限りません。
この程度の頑張りじゃ認めてもらえないんだ、と子どもの頭の中に呪いのようにずっと残ることだってあります。
もし比較するのであれば「昨日の子ども自身」と比べてあげてください。
習い事も勉強も、きっと昨日よりは少しできるようになっているはずです。
できるようになっていなくても構いません。一生懸命頑張ったことに大きな意味がありますよね。
子どもの立場からしても、自分がやったことをちゃんと見てくれた上で褒めてもらえたらとても嬉しいはずです。
「昨日よりもよくできたね」「頑張ったね」としっかり子どもの目を見て声をかけてあげてくださいね。
その言葉は、親が子どものことをしっかりと見ていることの証拠になるでしょう。
沢山褒めてもらうことで自信に繋がり、もっと頑張ろうと子ども自身も思えるようになります。
(この記事は、REO代表の阿部の著作『不登校は天才の卵』の内容を改変して作成しています。書籍の詳細はこちら)