近年、不登校の児童生徒が増加し、学校以外の「子どもたちの居場所」が重要視されています。その一方で、フリースクールなどの学びの場を利用するには費用がかかるため、経済的に不安を抱くご家庭も少なくないのではないでしょうか。
そうした背景を踏まえ、東京都は「フリースクール等利用者支援事業」を開始しました。
本記事では、この制度の概要や申請方法、メリットについて解説します。
東京都「フリースクール等利用者支援事業」とは?

東京都「フリースクール等利用者支援事業」とは、不登校児童生徒が利用するフリースクール等を利用する家庭向けの助成金制度です。
不登校のお子さんが学校以外の学びの場としてフリースクールを利用する場合、利用料が発生します。
東京都ではその利用料を一部東京都が助成することで、家庭の経済的負担を軽減することを目指す制度です。
・助成対象者 東京都内在住で、公立小中学校に在籍し、不登校の児童生徒。
・対象となる施設 東京都が認定するフリースクールや教育支援センターなど。
・助成内容 フリースクール等の利用料を月額最大2万円まで補助。
申請方法と手続き

・申請の流れ
- 利用するフリースクール等が登録対象であるかを確認
東京都:助成対象となるフリースクール等の要件
助成金の要件を満たす施設一覧:令和6年度東京都フリースクール等利用者支援事業(助成金)児童生徒通所施設一覧 - 所属する学校(小学校や中学校)に「支援対象児童生徒確認書」の発行を依頼
- 利用予定(または利用中)のフリースクール等に「支援対象施設証明書」の記入を依頼する
- 必要書類をそろえて、郵送またはオンラインで申請する
・申請受付期間
2024年6月14日(金)~2025年3月31日(月)までに申請(令和6年度の場合)
・助成対象期間
原則として申請月の翌月~令和7年3月までの間の利用料(令和6年度の場合)
※令和7年度の申請スケジュールについては4月末に公表予定です。
・申請時の注意点
- 必要書類に不備があると申請が受理されない場合があります。
- 年度途中からの申請も可能ですが、原則として申請前の月の利用料は対象外です。
「フリースクール等利用者支援事業」のメリット
・経済的負担の軽減 :月額最大2万円の助成により、フリースクールの費用を抑えられる。
・学びの選択肢が広がる :学校に行かなくても学ぶ環境を整えやすくなる。
・子どもの安心感につながる :自分に合ったペースで学べるため、精神的負担が軽減。
・保護者の不安軽減 :経済的な支援があることで、学びの場を選びやすくなる。
まとめ:支援を活用して、自分に合った学びを見つけよう
不登校であっても、学ぶことを諦める必要はありません。東京都の助成制度を活用することで、新しい学びの場を見つけることができるかもしれません。申請期間や手続きに注意しながら、積極的に利用を検討してみましょう。
参考URL
- 東京都「フリースクール等利用者支援事業」概要: https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/06/14/14.html
- 東京都フリースクール等支援事業公式サイト: https://shien-fs-tokyo.metro.tokyo.lg.jp/
- 東京都生活文化スポーツ局の事業概要ページ: https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/about/gaiyou/0000002459
- 申請専用サイト(申請書類のダウンロード・提出先など詳細): https://tokyo-fs-support.metro.tokyo.lg.jp/