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子どもの接し方で

不登校の子が学校に行き始めたら、まずは頑張りを認めてあげよう

久しぶりの登校、親が気を付けなければならないこととは

「いつまでも家にいるわけにもいかないし、お母さんのことも安心させたい。だから、学校に行ってみようかな」

そう言って、子どもがふと学校に行くことがあります。あなたは「やった!ついに不登校からの脱却だ!」と大喜びするでしょう。
しかし、ちょっと待ってください。実は、ここからが子どもにとって大切です。

 

久しぶりに学校に行った子どもにかけてあげるべき言葉

「不登校でもいいじゃん」「無理に学校に行かなくてもいい」という考えは、
不登校が継続しているうちは比較的すんなりと受け入れてもらえます。
ところが、どんなにこの考えに賛同して、我が子に対しても「別に行かなくてもいい」と言える人でも、
子どもが学校に行き始めた途端に「一度、学校に行けたのだからこれからも行ける!」と考え、期待してしまうようです。
学校に行ったことによって、かえってそれまで抑えて来た焦りや欲が出て来てしまうのです。

不登校の期間が長ければ長いほど、学校は子どもにとって負担を伴う場所になります。
クラスメイトの「どうしたの?」という言葉も視線も苦痛に感じるでしょう。
それに耐えかねて2時間くらいで帰ってきてしまうかもしれません。
家にたどり着いたときはもう、疲れきっています。
そこで言うべき言葉は「あら?もう帰って来たの?」ではありません。

「おかえり。疲れたでしょう。まあ、おやつでも食べてゆっくり休んで」と、ねぎらい、お菓子でも出してあげることです。
子どもが踏み出した第一歩の頑張りを認めて、その一点をほめてあげてください。

学校に行くか行かないかを決めるのは親ではなく子ども自身

また、今日行けたのだから明日からも行けると思うのは間違いです。
登校して授業を聞くということは、大人にとっては教室の椅子にたった数時間、座っているだけのように感じられるかもしれません。
けれど、子どもにとってはかなりの負担を強いられる時間だということを忘れないでください。
励ましのつもりでも「よかった。今日は頑張ったね。この調子なら明日も行けるね」というのは大きな間違いです。
行くか行かないかは子ども自身が決めること。
親が勝手に「もう不登校じゃない」とはしゃげばはしゃぐほど、子どもには再びプレッシャーがかかります。
すると、せっかく「行こうかな」と思っていた自主性が閉ざされてしまうのです。

もちろん、久しぶりに登校した子どもに学校での様子を聞くことは当然のことです。
逆に聞かなければ我が子に関心を持っていないことになります。そのときは子どもの言葉をすべて受け入れてあげてください。
「今日はどうだった?」「なんか疲れた。やっぱり当分、学校には行かなくていいや」と言ったとしてもです。
もし、翌日は休むと言ったら、それを認めてあげてください。
それができて初めて親が「学校に行かなくてもいい」と腹をくくっていることになります。

父親としての子どもとの関わり方

また、両親が揃った家庭だとお父さんは仕事から帰った後、お母さんから子どもの様子を聞くのが一般的だと思います。
「今日、ウチの子、学校に行ったのよ」とお母さんから報告を受けたら、
必ず本人に「そうか、どうだった?」と聞き、本人の口から学校でのことを聞いてください。
ひょっとしたら子どもはお父さんにあまり詳しいことを話さないかもしれません。

「うん、まあまあだね」程度のこともあり得ます。それならそれでかまいません。
ただ、お母さんが子どもの意見を代弁することは避けてください。

子どもが「まあまあだね」と言っている横で
「本当に頑張ったのよ、6時間受けたみたいだし、この調子なら明日も行けそう」とお母さんが言うようなら、
演技でもいいので「お母さんは黙っていなさい。オレはこの子と話をしたいんだ」と遮ってください。

お母さん、いや奥さんはカンカンに怒るかもしれませんが、それは後で謝ればいいのです(笑)。
夫婦や家族の形態はさまざまですが、子育てに関してはお母さんに比べるとお父さんはどうしても子どもと接する機会は少なくなります。
その中で子どもにとって「仕事で疲れているお父さんが口うるさいお母さんを一喝してまで自分のことを気にかけてくれる」
ということは家族に自分を認めてくれる味方が増えたということ。それはとてもうれしいものです。
シングル家庭や共働き家庭の場合、親が仕事から帰って来たら子どもが学校に行った形跡があった、ということもあります。
黙って学校に行ったことを咎めたりせず「学校に行ったんだ。どうだった?」と聞いてあげてください。

学校に通い始めたらすべて解決するとは限らない

不登校の子が学校に通い始めたらすべての問題が解決するわけではありません。
むしろ、そのときに改めて親子関係が問われることになります。
これまで以上に信頼関係が結べるかどうかは、親の対応にかかっているといっても言い過ぎではありません。

 

(本記事は、REO代表 阿部伸一著 『「不登校」は天才の卵』から一部抜粋・改変したものです)

 

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