高卒認定試験では、国語は必須科目となっていますが、国語はどう勉強したらよいのかわからないと不安に思う方も多いのではないでしょうか?
特に不登校生は学習から遠ざかっている方も多く、古文を勉強したことがない、文章を読むことに慣れていないという方も多くいらっしゃいます。
高卒認定試験の国語は、現代文の読解が中心となっています。
古文や漢字が苦手でも合格を目指すことは十分可能です。
REOでは中学国語の復習から始めて、高卒認定試験の国語に合格した方も沢山いらっしゃいます。
本記事では、高卒認定試験の国語について、出題範囲や学習のポイントについて詳しく解説していきます。
1. 試験の概要と出題範囲
高卒認定試験の国語の出題範囲は、高校の「現代の国語」および「言語文化」の範囲とされています。
難易度は、中学~高校1年生レベルとなっており、高校入試や大学共通テストよりも易しめとなっています。
目安として半分以上点数を取れれば、合格が見込めるので苦手なジャンルの問題があっても十分に合格を目指すことができます。
参考:文部科学省HP 高等学校卒業程度認定試験における試験科目、合格要件、出題範囲の変更等について(令和6年1月31日更新)
試験概要 | |
試験日時 (令和7年度) |
第1回 :8月7日(木)
第2回:11月8日(土) |
問題数 | 20~25問程度 |
問題形式 | マークシート方式(記述問題はなし) |
合格点の目安 | 40点程度 |
出題範囲(令和5年度過去問より) | 配点 |
漢字・語彙・文法・敬語に関する問題 | 15点 |
メモや資料から内容を読み取る問題 | 25点 |
現代文の読解問題 | 30点 |
古文・漢文の読解問題 | 30点 |
2. タイプ別の勉強方法
・現代文の読解が苦手な方
現代文と聞くと長文(評論、小説)をイメージする方が多いと思いますが、それ以外にも会話文や資料の読解、手紙などの実用文書など、様々な出題形式があります。高卒認定試験の現代文では、「書いてあることをきちんと読み、根拠を探す」ことで必ず正解を導き出すことができます。
まずは新聞や雑誌など、身近にある文章に触れてみることからスタートするのも有効な方法です。
・古文が苦手な方
高卒認定試験の古文の学習において何より大切なのは、古文単語をしっかりと覚えることです。英語など外国語の学習でも、英単語を暗記することが重要になるのと同様に、古文は日本語ではあるものの、現在使われている言葉とは違う単語がたくさん出てきます。
まずは古文単語を覚えることから始めましょう。古文は配点が少なめなので、古文が分からなくても合格を目指すことは可能ですが、試験までに勉強時間が取れる場合はぜひ古文の学習にも挑戦してみるとよいでしょう。
・漢文が苦手な方
漢文は、もとは中国語で書かれた文章を、日本語でも読むことができるように返り点や送り仮名をつけています。このように漢文を返り点や送り仮名を使って日本語のように読めるようにした文章は書き下し文と呼ばれています。
返り点や送り仮名の読み方のルールをしっかりと覚えて、書き下し文を作れるようになれば、概ねの問題に対応できるようになります。文章の内容を完璧に分からなくても、なんとなく解ける問題が多いです。漢文は配点が少なめなので、漢文が分からなくても合格を目指すことは可能ですが、試験までに勉強時間が取れる場合はぜひ漢文の学習にも挑戦してみるとよいでしょう。
3. おすすめの勉強方法
・過去問を活用する
文部科学省のHPで、直近5年分(10回分)の過去問と解答が公開されています。
似たような問題が出題されることが多いので、過去問をしっかり解くことで合格の可能性を高めることができます。ただし、国語の読解問題は著作権の都合上、空白になっている問題もあるため、次にあげる問題集やワークをうまく活用すると良いでしょう。
高等学校卒業程度認定試験問題(高卒認定試験) 解答・過去問題
・問題集やワークを活用する
HPの過去問には解説が載っていないので、必要な方は本屋さんなどで売っている過去問題集を購入して活用するとよいでしょう。
また、過去問題が難しいと感じる方は、基本事項をまとめたワークから始めるのがおすすめです。
高卒認定試験・過去問題集
高卒認定試験対策ワークブック
新聞・ニュース記事、小説を読む
長い文章を読むのが苦手な方は、まずは興味のある分野の文章を読むのがおすすめです。好きなアニメや映画の小説版などは、設定やストーリーが頭に入っている場合が多いので読みやすいでしょう。
また、ニュース記事は比較的短い文章で書かれているものも多いです。スマホやパソコンから手軽に読むことができるので、文章を読むのに慣れていない人は興味のあるジャンルのニュース記事を検索して、文章を読む練習をするのもよいでしょう。
4. 高卒認定試験 国語の試験免除要件
高卒認定試験では国語の受験は必須となっていますが、国語の受験が免除できる場合があります。
下記要件に該当する方は、国語の試験を受けずに高卒認定資格を目指すことができる可能性があります。
受験申し込みの前に自分が該当していないか確認してみましょう。
・(令和4年4⽉以降に高校に⼊学した場合)高校で「現代の国語」と「言語文化」の両方の単位を取得している
・(平成25年4月~令和4年3月までに高校に入学した場合)高校で「国語総合」の単位を取得している
5. まとめ
人によって必要な勉強は異なり、その人に合った学習スタイルも異なります。
REOでは高卒認定試験対策について、自分に合った教材選びや勉強法までしっかりサポートします。
気になる方は下記LINEよりお気軽にご相談ください。