

不登校のお子さまを支えるなかで、同じ不安を抱える保護者の方は少なくありません。そうした状況に配慮した「学びの多様化学校」という制度があります。栃木県那須塩原市では、県内初の取り組みとして2026年4月1日に分教室「プリズム」が開設予定です。
本記事では、分教室「プリズム」の特色と、利用を検討する際に今からできる準備をわかりやすく整理します。
「学びの多様化学校」とは?
国の制度にもとづき、子どもの実情に応じて柔軟な教育課程(時間割・学び方)を編成できる学校です。無理のないペースでの学び直しや、興味・関心を生かした探究的な学びに取り組みやすい点が特徴です。
制度の基本や他の自治体での実践例は、以下の記事もあわせてご覧ください。

那須塩原市の分教室「プリズム」の概要
- 名称:那須塩原市立三島中学校 分教室「プリズム」(学びの多様化学校:分教室型)
- 開設:令和8年(2026年)4月1日予定
- 所在地:栃木県那須塩原市南郷屋5丁目163番地(ハートフルスペース「あすなろ」)
- 対象:市内在住、または市内の中学校・義務教育学校後期課程に在籍の生徒
- 条件:年間30日以上の欠席 等、心理・情緒・身体・社会的要因により通学が難しい状況 ほか(詳細は公式情報をご確認ください)
- 特色:通いやすい日課/体験・探究的学び/学び直しの時間/校内フリースペース/児童生徒サポートセンターと連携
分教室「プリズム」で安心して学べるポイント
学校に通うことが難しい子どもが、安心して学び直せる居場所を整えるため、以下のような取り組みが予定されています。
- 通いやすい日課:始業時刻や休み時間を柔軟に設定し、無理のないペースで登校できるよう配慮。
- 安心できる居場所:教室以外でも落ち着いて過ごせるフリースペースを整備。
- 学び直しの時間:基礎から学び直せる時間を確保し、一人ひとりの進度に合わせて支援。
- 体験・探究活動:興味・関心を大切にした体験学習や探究的な取り組みで自信と意欲を育む。
- 地域との連携:児童生徒サポートセンター等と連携し、学校外も含めた支援体制を構築。
利用を検討するときにできる準備

利用を迷われている段階で、次の準備を進めておくと安心です。
- 最新情報の確認:市教育委員会の公式ページや資料を定期的にチェックし、説明会の日程や募集条件を把握する。
- 学校へ相談:在籍校(担任・学年)に子どもの状況を共有し、必要に応じて教育委員会への相談や見学の段取りを調整する。
- 子どもの気持ちを聞く:「どんな環境なら通えそう?」など本人の思いを少しずつ確認する。
- 他の支援も並行して調べる:教育支援センターや通信制高校など、地域の学びの選択肢も情報収集しておく。
分教室「プリズム」のような学びの多様化学校だけでなく、通信制高校や教育支援センターも、不登校の子どもにとって安心できる学びの場となり得ます。これらの制度について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。


相談の第一歩:いつ・どこに相談すればいい?

具体的な利用条件や手続き、運用は年度で変わることがあります。まずは在籍校や那須塩原市教育委員会の窓口に状況を共有し、必要に応じて見学や面談の段取りを相談しましょう。最新情報は以下の公式ページから確認できます。
那須塩原市 公式情報(最新の案内・資料)
※ 募集・説明会・運用の詳細は年度で異なる可能性があります。最新情報は上記リンクからご確認ください。
まとめ:安心できる学びの場を選ぶために
那須塩原市の「分教室プリズム」は、子どもが自分のペースで学び直せるように設計された新しい選択肢です。最新情報を確認しつつ、在籍校や教育委員会と連携して準備を進めることで、安心して次の一歩を踏み出せます。
REOでは、学びの多様化学校の活用に限らず、不登校に関するお悩みについてご相談いただけます。お気軽に下記のお問い合わせフォームや公式LINEよりご連絡ください。