子どもの「良いところ」を10個挙げてみましょう
今回は本当に子どものことを気にかけていることがわかるテストをご紹介します。
「私は誰よりも子どものことを気にかけている」と自負するあなたに質問です。
あなたの子どもの「良いところ」を思いついた順に10個挙げてみましょう。
カウンセリングにやってくる保護者に、このメソッドをやってもらうことがあります。
すると、思うように挙げられず、がく然とするお父さん、お母さんが非常に多いのです。
子どもが不登校、毎日心配が絶えないですよね。
ずっとこのままなのだろうか。
変わるときは来るのだろうか。
自分たちもずっと元気なわけではない、そのときにこの子はどうするのか。
考えても考えても答えは出せず、心配が募るばかりで気づいたら「不登校」のことばかり気を取られてしまっていませんか。
子どもを気にかけているつもりなのに、実は・・・
「子どものことを気にかけている」つもりで、じつは気にかけていたのは不登校のことばかり……。
子ども自身への関心が「不登校」 というキーワードで支配され、他の面が見えない状態、思いつかない状態だったということです。
そういった保護者も、改めて子どもに向き合うようになると、どんどん子ども自身の良い面、個性に気がついていきます。
今日、思い浮かばなくても、明日になったらそれまで見えて来なかった面が見えてくるかもしれません。
子どもの新しい面が見えたら、その都度、書き足していってください。
この子にはこういういいところがあるな
こういう言葉をかけてくれたな
こんなことをしてくれたな
お友達との関係ではこういうところがあったな
と思い起こしてみましょう。
すべてが埋まり、「10個じゃ足りない! ウチの子には良いところがもっとたくさんある!」となる頃には、
学校に行かないことの意味や意思を自然に認められるようになっているはずです。
「不登校」は人格そのものではありません
「不登校」とは現象でしかなく、子どもの人格そのものではありません。
「ウチの子は不登校です」で「。」をつけて子どもの紹介を完結させないでください。
「ウチの子は不登校だけど○○○○なんです」と添えられる意識と習慣を持ってあげてください。
きっと今までにも沢山良い面を見てきたはずです。大丈夫ですよ。
(この記事は、REO代表の阿部の著作『不登校は天才の卵』の内容を改変して作成しています。書籍の詳細はこちら)