高卒認定試験の受験までに何をしたらよい?不登校で気を付けるべきポイントも解説!【令和7年度】
1. はじめに
高卒認定試験は、高校を卒業しなくても大学や専門学校への進学や資格取得の機会を得られる試験です。
高卒認定試験を受験するには、科目の選択や出願の手続きなどを自分で進めていく必要があります。
受験を検討している方の中には、
「受験したいけど、何から手を付けたらよいか分からない…」
「具体的に何をしたらよいかよく分からない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、令和7年度の高卒認定試験の受験を考えている方に向けて、試験の受験までの流れを解説します。また、特に不登校生が受験に向けて注意すべきポイントも取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
高卒認定試験を受験するメリットや受験すべきか迷っている方はこちらの記事も参考にしてみてください。
2. 高卒認定試験のスケジュールと流れ
令和7年度の試験スケジュール
令和7年度の高卒認定試験は、第1回と第2回の年2回開催があります。
高卒認定試験のおおまかなスケジュールは以下の5つになります。
①受験案内の入手
②出願
③受験票の受け取り
④試験の受験
⑤結果通知

①受験案内の入手
高卒認定試験に出願するには、受験案内を入手する必要があります。
受験案内を入手する方法は以下の2通りがあります。
(1)テレメールで請求する
下記リンクに必要事項を入力すると、郵送で受験案内を請求することができます。請求には手数料がかかるのでご注意ください。
(2)直接取りに行く
文部科学省、各都道府県教育委員会及び各都道府県にて令和7年4月7日(月曜日)より配布します。配布場所の一覧は以下のリンクをご参照ください。令和7年度の配布場所は文科省HPにて3月下旬ごろ公表予定です。
②出願に必要な書類
出願に必要な書類は「初めて受験するか」「免除科目があるか」などの条件によって変わります。
どの受験者にも必要な書類は以下の4つになります。
①受験願書
②4×3㎝の写真2枚(裏面に氏名、受験を希望する都道府県名を記入)
③住民票または戸籍抄本(本籍地記載のもの)
④受験料の払い込み証明書
用意するのに時間のかかる書類もあるので、受験を検討している場合は早めに必要書類を手配しておくことをお勧めします。
また、出願時には、郵便局の窓口から、必ず受験案内に同封された専用の出願用封筒を使用して簡易書留郵便で発送してください。
出願前に確認することー免除科目はある?
高卒認定試験では、合格に必要な科目が8科目~9科目となっています。不登校でも、高校に在籍した期間や取得した資格があれば、高校で取得した単位によって免除科目(試験を受けなくてもよい科目)がある場合があります。令和4年度以降に高校に入学された方は下記の表を参考に免除科目がないか確認してみましょう。
高卒認定試験科目 | 高等学校の科目 | 免除に必要な修得単位数 | |
---|---|---|---|
国語 | 現代の国語・言語文化(両方) | 2 | |
地理 | 地理総合 | 2 | |
歴史 | 歴史総合 | 2 | |
公共 | 公共 | 2 | |
数学 | 数学I | 3 | |
科学と人間生活 | 科学と人間生活 | 2 | |
物理基礎 | 物理基礎 | 2 | |
化学基礎 | 化学基礎 | 2 | |
生物基礎 | 生物基礎 | 2 | |
地学基礎 | 地学基礎 | 2 | |
英語 | 英語コミュニケーションI | 3 |
高校に入学した年度によって、免除に必要な科目名が異なります。令和3年以前に入学された方についてはこちらをご参照ください。
③試験について
試験は2日間に分けて実施されます。当日の時間割は第1回・第2回とも同様になります。
科目の選択によっては、受験日が1日だけで済む場合もあれば2日間とも受験する場合もあります。
こちらの時間割を参考にしてみてください。
3. 科目の選択と学習計画の立て方
資格認定のために必要な科目は全部で8科目または9科目ですが、一度に全て受験する必要はありません。
REOでも小学校や中学校の学習範囲から復習をはじめて受験した生徒さんもいらっしゃいます。
1回ですべての科目の合格を目指すこともできますが、何年かかけて資格取得を目指す方が多いです。
高卒認定試験は何度も受験することができますので、自分に合ったペースで無理なく資格取得を目指しましょう。
科目の選択については別記事にしているのでそちらも参考にしてみてください。
4. 学習方法と試験対策
学習方法
高卒認定試験はたくさんの科目があり、何から手を付けたらよいか分からない方も多いかと思います。
迷ったら比較的得意な科目や苦手意識の少なめの科目から取り組むことをお勧めします。毎回同じような問題が出題されることが多いので、まずは過去問を見てみると良いでしょう。
科目ごとの対策については別記事にしているので、そちらも参考にしてみてください。
学習期間
REOでは、中学レベルから学習を始める方や既に大学受験の勉強を始める方まで、様々な背景を持つ生徒さんが高卒認定試験の受験を目指しています。
学習期間は受験科目数や生徒さんの置かれている状況によって変わるため、一概には言えませんが、高校レベルの学習を始めてから4か月程度学習される方が多いです。あまり長い期間試験対策に費やすと、やる気を維持するのが難しくなります。
申し込んだ科目すべての合格を目指す必要はないので、無理なく自分のペースで学習できるようにしましょう。
6. おわりに
高卒認定試験の手続きは、書類の手配など自分で進めるものが多く大変に感じることも多いかと思います。
REOでは、高卒認定試験受験に向けて学習方法だけでなく、手続きや科目の選択についても相談にすることができます。
気になることがある方は、お気軽に公式LINEまでご連絡ください。
