通信制高校を検討していると、「サポート校」の存在が気になる方もいるかもしれません。
そもそも名前も様々で、「学習センター」「提携校」などとも呼ばれます。
「一体どんなところなんだろう?」
「自分には必要なのかな?」
そんな疑問をお持ちの方へ、不登校生にとっての「サポート校」について紹介します。
高校そのものとの違い
「サポート校」というのは、通信制高校と提携している施設の総称です。
高校そのものと生徒さんの間に入って、生徒さんの課題の手助けをしたり、高校とやりとりをするような存在です。
サポート校は特に所属しなければならないものではなく、希望に応じて追加で所属するものです。
多様なサポート校があり、カウンセリングルームなどがサポート校として登録している場合もあります。(参考:手島純 編著『通信制高校のすべて 改定新版』)
どんなサポート校があるかは、各高校のホームページなどから確認できます。
サポート校は高校そのものではないので、高校の授業そのものを提供したり、スクーリングや試験を実施したりすることはできません。
スクーリングと試験については、高校が実施するものに直接行って参加します。
高校とサポート校の関係を図でまとめると、以下のようになります。
サポート校に所属したらどうなる?
サポート校に所属すると、実際に授業を受けたり通ったりするのは、高校ではなくサポート校になります。
高校そのものに行くのは、スクーリングや試験のときだけになります。
行事のようなものも、学校が主催するものもありますが、サポート校が独自に開催しているものがあれば、身近で参加しやすいでしょう。
不登校生が所属するメリット
さて、このような「サポート校」に所属するメリットは何なのでしょうか。
一般的に言えるメリットもありますが、ここでは特に不登校生にとってのメリットを3つご紹介します。
不登校に理解があるサポートが受けられる
「授業があっても行けない」
「どこかに通いたいけれど勉強はしたくない」
「小学校や中学校の範囲の勉強もわからない」
不登校を経験した生徒さんには、そういった子が多くいます。
こういった生徒さんが通信制高校に進んだ場合、高校によっては、適したサポートを受けられるとは限りません。
通信制高校は生徒数が多いため、きめ細やかなサポートも難しい可能性があります。
しかし、不登校生向けのサポート校であれば、柔軟なサポートが受けられます。
そのサポート内容も、サポート校によってさまざまです。
★例えばREOでは…
生徒さんの急なお休みにも慣れたスタッフばかりです。
通学だけでなく、オンラインや家庭訪問でもサポートしています。
授業内でも様子を見ながら、信頼関係を築くための雑談を多く取ったり、学年に関わらず必要な範囲の学習を行っています。
学校選びや入学手続きからお手伝いができます。
そもそも通信制高校の仕組みは、中学までに経験してきた一斉授業と大きく違います。
(詳しくはこちら:外出最低限で卒業できる!不登校生が生かすべき通信制高校の仕組み)
不登校を経験した生徒さんにとっては、課題があること自体が負担に思われるでしょう。
そのため、レポートを最初からスムーズに進められる生徒さんは多くありません。
サポート校では、進めるペースを一緒に把握して考えたり、進めていてわからない科目や単元を教わることができます。
通学頻度や場所の選択肢が増える
通信制高校が各地に設けている学習センターやキャンパスも多くあり、そこに通うのも選択肢の一つです。
ただ、通学頻度や場所が希望に合わないこともあるでしょう。外出に不安があったりする生徒さんにとっては、大事な要素ですよね。
そういった場合は、高校が設けている拠点以外のサポート校を選択肢に入れると、希望に合うところと出会えるかもしれません。
高校生であることに限らず所属できるところもある
所属するのが高校だけだと、もし高校をやめることになったら、高校と繋がりを保ったりサポートを受け続けるのは難しいかもしれません。
一方サポート校の中には、幅広い年代の生徒さんを預かる塾やフリースクールもあります。
そもそも高校に入学できるか・入学したいかわからない、今後やめるかもしれない、と少しでも思うなら、そういったサポート校を選ぶと安心につながります。
また、サポート校によっては大学受験を目指す勉強ができたり、目標に合わせたサポートも受けられます。
サポート校も検討してみよう
サポート校の在り方は多様なだけに、実際どんなことをしている場所なのかは見えづらい場所かもしれません。
場所や内容から興味が持てるサポート校があったら、問い合わせや見学をしてみてくださいね。