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親御さんのお悩みで

不登校の子どもを持つ親が今できること。状況を客観視してみよう

子ども本人の苦しみは誰にも分からない

不登校を選んだ子は学校の人間関係や親子関係、理由のわからない焦燥感に悩み、心が疲れていることが多いです。
不登校を休養の時間と考え、子どもを十分に休ませるという認識を持って接して欲しいと、ボクはいつも保護者に伝えています。

学校に行かない子はほとんどの場合、あまりアクティブには動き回りません。
ごろごろと寝ていたり、ゲームをしたりと傍から見ると十分に休んでいるように見えます。
しかし、だからといって疲れがとれているとは思わないでください。
体は休んでいるかもしれませんが、頭はさまざまなことを考え、フル回転しています。
ゴロゴロしている子どもを見て「いい気なものね」とイライラする気持ちになることもあるでしょう。
いつも必死に働いているお父さん、お母さんならなおさらです。

ですが、子ども本人の苦しみは誰にもわかりません。
イライラが募っているためでしょうか、ご飯を食べに部屋から出て来た子どもに
「学校にも行っていないのに、お腹はすくのね」などとイヤミを言ってしまうお母さんがたまにいます。
そんなことを言われたら、今度は部屋から出て来なくなって当然です。
そうなってから「ひきこもりになってしまった!」と騒いでも仕方がありません。

 

自分の現状を他人に置き換えてみよう

子どもだって悩んでいる、苦しんでいると認識するために、
ボクは保護者に対して「客観視すること」から始めてもらうことがあります。
不登校なのはあなたの子どもではなく、友だちの子どもだと仮定してみましょう。
もし、友だちである母親が不登校の子どもにイヤミを言ったと打ち明けられたら、どう答えるでしょうか。
「それはひどいよ。子どもも傷ついているんだから、やさしく受け止めてあげて」とアドバイスができる気がしませんか。
イライラが募って、朝ご飯の用意をしなくなった友だちにはなんと言うでしょうか。
「簡単な朝ごはんくらい用意してあげなよ」と言うのでは?

その言葉は他人事であり、きれい事かもしれません。
けれど、その他人事の言葉が、子どもにとってもっとも必要な言葉でもあるのです。
もし、不登校に悩むよその子どもが「助けて」と言ってきたら……。
イヤミを言って追い返す人はほとんどいないでしょう。「どうしたの、大丈夫、安心して」とやさしく受けとめられるはずです。
自分の現状を他人に置き換え、俯瞰で眺めてみることでいま何が必要なのか、
子どもが求めているものは何かということが見えてくると思います。

最近は「斜めの関係」という言葉が使われるようになりましたが、親子や家族との関わりよりも、
「友だちの子」「近所の大人」などといった他人どうしの関わりがときに重要な場面が多かったり、
良い影響力を持ったりする世の中です。

親であっても他人のような視点を持つことは大切

しかし、なかなか我が子と他人を関わらせてあげる機会は少なくなっています。
だからこそ、親であっても他人のような視点を持ってあげることは、子どもにとって非常に大きな力となるのです。
良い意味で「他人の子」だと思って接してみることを意識してみてください。

 

(本記事は、REO代表 阿部伸一著 『「不登校」は天才の卵』から一部抜粋・改変したものです)

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