


不登校のお子さんが高校卒業後にすぐ進学や就職を選ばなかったとき、保護者として不安になるのはとても自然なことです。
周りを見ると、
- 大学に進学している
- 就職して働いている
- 毎日忙しそうに過ごしている
そんな姿が目に入り、
「うちの子だけ止まってしまっているように感じる」
という声も少なくありません。
しかし、まずお伝えしたいのは、
卒業後に“空白期間”ができたとしても、それだけで人生が決まるわけではないということです。
むしろ、その時間が将来の土台になるケースもあります。
不登校の「空白期間」は本当に悪いこと?
高校卒業後、
- 進学していない
- 働いていない
- 家で過ごしている
という状態になると、
「このままで大丈夫なのだろうか」
と強い不安を感じる方は多いと思います。
ですが、実際には“空白期間そのもの”が問題になるとは限りません。
いわゆる「モラトリアム期間」のように、社会に出る前に立ち止まる時間を経験する人は、不登校経験の有無にかかわらず存在します。
むしろ本人を苦しめやすいのは、
「何かしていなければいけない」
「周りと同じでなければいけない」
「早く動き出さなければいけない」
という焦りやプレッシャーです。
「何もしない時間」が回復につながることもある
不登校を経験した子どもたちは、見えないところで長い間エネルギーを消耗していることがあります。
- 学校へ行かなければというプレッシャー
- 周囲との比較
- 自分を責め続ける気持ち
- 将来への不安
こうした状態が続くと、「まず休むこと」が必要になる場合があります。
世間では、
「卒業したらすぐ進学・就職するのが普通」
という空気があります。
しかし、それはあくまで一般的な流れのひとつです。
実際には、しばらく休んだあとで、
- 少しずつ外に出られるようになった
- 自分から勉強を始めた
- 興味のあることを見つけた
- アルバイトを始めた
というケースも少なくありません。
空白期間があっても、将来につながるケースは多い
大人になって振り返ると、数年のブランクが人生全体に与える影響は、思っているほど大きくないこともあります。
特に10代後半〜20代前半は、まだ心も脳も発達の途中と言われています。
今は立ち止まっているように見えても、その後に自分のペースで進み始める方もたくさんいます。
実際に、
- 高校卒業後に1〜2年休んでから大学進学した
- 数年後にアルバイトから社会復帰した
- 通信制高校や高卒認定から進路を見つけた
というケースは珍しくありません。
通信制高校に所属していたものの、「勉強も趣味も何もできない」と感じる時期が長く続きながら、少しずつ自分のペースで回復していったご家庭もあります。
保護者として大切にしたい関わり方
お子さん自身も、「このままじゃいけない」と感じていることは少なくありません。
だからこそ、家庭の中まで“焦り”でいっぱいになってしまうと、さらに苦しくなってしまうことがあります。
そんな時は、
「早く動いてほしい」
「何か始めてほしい」
「周りに追いついてほしい」
という気持ちを少し横に置いて、
「まずは元気でいてくれることが一番大事」
というメッセージを伝えてあげることも大切です。
また、保護者自身が不安を抱え込みすぎないことも大切です。
不登校の保護者向けの記事はこちらでも紹介しています。
まとめ|焦って進まなくても大丈夫
高校卒業後に空白期間があると、どうしても不安になることがあります。
ですが、焦って無理に所属先を作ることだけが正解ではありません。
まずは安心して休めること。
心のエネルギーを回復させること。
それが結果的に、次の一歩につながることもあります。
REOでは、不登校や卒業後の進路についてのご相談を受け付けています。
「今はまだ動けない」「将来が不安」という段階でも大丈夫です。
お子さんの状態に合わせて、一緒に整理していくことができます。
