
通信制高校について調べていると、「途中で辞めやすいのでは」「入学しても続かないのでは」と不安になる保護者の方もいるかもしれません。

この記事では、通信制高校は本当に辞めやすいのか、全日制高校との退学率の違いや続かない理由をふまえながら、卒業まで続けるために確認したいポイントを整理します。
【この記事でわかること】
通信制高校は途中で辞めやすい?
結論から言うと、通信制高校は「必ず辞めやすい学校」ではありません。
ただし、文部科学省の令和5年度(2023年度)調査では、全日制普通科の中途退学率は1.0%、通信制高校は4.0%とされています。
とはいえ、この数字だけで「通信制高校は続かない」と決めつける必要はありません。
通信制高校には、不登校経験のある生徒や、転入・編入で学び直す生徒など、さまざまな背景の子どもたちが在籍しています。
通信制高校で「続かない」と感じやすい理由
中学校時代の不登校と同じ状態が続くことがある
通信制高校に入学しても、心身のエネルギーが十分に回復していない場合、レポートやスクーリングに取り組むことが難しくなることがあります。
これは、本人のやる気がないというより、中学校時代の不登校と似た状態が、高校入学後にも続いているケースです。

レポート学習を自分だけで進めるのが難しい
通信制高校では、単位を修得するためにレポート学習が必要です。
登校日数が少ない一方で、家庭で教材を開き、期限までに進める力が求められます。学習のブランクがある場合や、質問が苦手な場合は、レポートが止まってしまうこともあります。
スクーリングが思ったより負担になることがある
通信制高校でも、卒業に向けてスクーリングへの参加が必要です。
対人不安がある子や、久しぶりに外へ出ることに緊張が強い子にとっては、数日間の登校でも大きな負担になることがあります。

困ったときに相談する相手が見えにくい
通信制高校は、全日制高校のように毎日先生と顔を合わせる仕組みではないことが多くあります。
そのため、例えば次のような小さなつまずきがあっても、学校側に状況が伝わるまでに時間がかかることがあります。
- レポートが出せていない
- スクーリングに行けそうにない
- 生活リズムが崩れてきた
特に、対人不安がある子にとっては、「先生に連絡する」「質問する」「困っていると伝える」こと自体が大きな負担です。
通信制高校を途中で辞めないために確認したいこと
通信制高校を選ぶときは、「退学率が高いか低いか」だけで判断するのではなく、入学後につまずいたときに相談できる体制があるかを見ることが大切です。
学校選びの段階では、下記のような点を確認しておきましょう。
レポート学習をどう支えてくれるかを聞く
レポートの進み具合を誰が確認するのか、わからない問題を質問できるのか、提出が遅れたときにどのようなフォローがあるのかを確認しましょう。
スクーリングに行けないときの対応を確認する
不安や体調の問題で参加が難しいとき、どこに相談すればよいのかを事前に知っておくと安心です。
保護者が相談しやすい体制があるかを見る
本人が自分から相談できない時期に、保護者が学校と連携しやすいかどうかも大切なポイントです。
スクーリングや通学頻度など、通信制高校の基本的な選び方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
まとめ:通信制高校は、続けられる環境選びが大切
通信制高校は、不登校を経験したお子さんにとって高校卒業を目指せる選択肢です。
ただし、レポート学習やスクーリングでつまずくこともあるため、入学前にサポート体制を確認しておくことが大切です。
通信制高校だけでサポートが足りるか不安な場合は、サポート校を検討するのも一つの方法です。
よくある質問
通信制高校は全日制高校より辞めやすいのですか?
統計上は、通信制高校の方が中途退学率は高い傾向があります。ただし、在籍している生徒の背景もさまざまなので、数字だけで判断せず、サポート体制を見ることが大切です。
不登校から通信制高校に進学しても卒業できますか?
本人の状態に合った環境を選び、レポートやスクーリングの支援を受けられれば、高校卒業を目指すことはできます。
通信制高校を途中で辞めないために、保護者ができることはありますか?
本人だけに任せきりにせず、困ったときに学校へ相談できる体制を作っておくことが大切です。
通信制高校だけでなく、全日制・定時制も含めて進路を考えたい方は、こちらの記事も参考になります。
REO高等部では、通信制高校での学習やレポート提出、進路相談を、お子さんの状態に合わせてサポートしています。入学後に続けられるか不安な方も、お気軽にご相談ください。
