
対象年度:令和8年度(2026年度)


不登校の期間があると、高校受験に向けて「不登校でも千葉県の高校を受験できるのか」「欠席日数はどう見られるのか」「内申点が低いと難しいのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、令和8年度(2026年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の公式情報をもとに、不登校の子どもを持つ保護者の方が確認しておきたい制度を整理します。
あわせて、私立高校のオープン入試・当日点重視の考え方や、千葉県内の公立高校の中で通い方に柔軟性のある高校についても紹介します。
千葉県公立高校入試の基本
千葉県の公立高校入試は、千葉県教育委員会が公表している「令和8年度千葉県公立高等学校入学者選抜」の実施要項に基づいて行われます。
一般入学者選抜では、主に学力検査、調査書、学校設定検査をもとに選抜が行われます。
ただし、検査内容や評価方法は高校・学科によって異なります。まずは、志願予定校でどのような検査が実施されるのかを確認することが大切です。
- 学力検査
国語・数学・英語・理科・社会の5教科で実施されます。 - 調査書
中学校での学習状況などを記載した書類です。 - 学校設定検査
面接・自己表現・作文・小論文・適性検査などの中から、学校ごとに一つ以上の検査が実施されます。
不登校の子が確認したい入試制度・配慮
不登校の期間がある場合は、千葉県公立高校入試の基本に加えて、調査書の変更点、出席状況の扱い、自己申告書、受検時の配慮について確認しておくと安心です。
特に、欠席日数や内申点に不安があるご家庭は、出願前に中学校へ相談しながら、次の点を確認しておきましょう。
- 調査書の記載内容
- 出席状況の扱い
- 自己申告書(様式4)の提出可否
- 受検に係る特別配慮申請(様式21)の必要性
調査書の変更点
千葉県の令和8年度(2026年度)入試では、千葉県教育委員会が調査書の記載項目を精選することを公表しています。
公表資料では、削除する項目の一つとして「出欠の記録」が示されています。欠席日数に不安があるご家庭にとっては、確認しておきたい変更点です。
配慮の必要な生徒の心理的負担等とならないよう、調査書の記載項目を精選します。削除する項目は、以下の4つとなります。
・総合的な学習の時間の記録
・出欠の記録
・行動の記録(第3学年)
・総合所見
出席状況のみで不利益な取扱いをしないことが示されている
千葉県教育委員会は、不登校経験を有する生徒について、在籍する学校における出席の状況のみをもって不利益な取扱いをしないという考え方を示しています。
「欠席日数だけで高校受験が決まるのでは」と不安になる方にとって、確認しておきたい考え方です。
自己申告書(様式4)
千葉県の実施要項では、自己申告書(様式4)について記載があります。
自己申告書は、障害又は病気、怪我等の状況について志願校に申告しようとする場合に、所定の様式で提出できる書類です。また、欠席が多い理由について説明するために提出することもできると公式資料で示されています。
なお、自己申告書の扱いについては、実施要項で選抜の資料としないこと、提出されたことにより不利益な取扱いをすることのないよう留意することが示されています。
POINT: 自己申告書は「提出すれば有利になる書類」と考えるのではなく、事情を申告するための書類として、公式資料の文言に沿って確認しましょう。
なお、令和7年度入学者選抜においても、不登校経験を有する生徒について、在籍する学校における出席の状況のみをもって不利益な取扱いをしないこととしています。また、欠席が多い理由について説明するために、自己申告書を提出することができます。自己申告書が提出されたことによって不利益な取扱いをすることはありません。
受検に係る特別配慮申請(様式21)
受検当日の環境について配慮が必要な場合は、事前に受検に係る特別配慮申請をすることができます。
障害又は病気、怪我等があることにより特別な配慮が必要な志願者は、在籍する中学校等を通じて志願予定校の校長に相談することができます。たとえば、別室受検、問題用紙や解答用紙の拡大、車椅子の利用、補聴器の持ち込みが配慮の例として挙げられています。
配慮内容は、中学校等の定期考査で現在受けている配慮を参考にしつつ、個別に決定されます。
したがって、申請内容が必ず通るというわけではありませんが、配慮を検討される方は、早めに中学校に相談しておくとよいでしょう。
障害又は病気、怪我等があることにより、特別な配慮が必要な志願者は、その内容について、在籍する中学校等を通じて、出願を検討している高等学校長に相談することができます(事前相談)。
私立高校のオープン入試・当日点重視の考え方
千葉県で高校進学を考える場合、公立高校だけでなく、私立高校の入試方式も選択肢になります。
私立高校では、学校ごとに入試方式や基準が異なります。一般的に、推薦入試では調査書や内申基準が重視されることがありますが、一般入試やオープン入試では、当日の学力検査(当日点)や面接を中心に判断する方式を設けている学校もあります。
ただし、「一般入試」「オープン入試」「フリー入試」「チャレンジ入試」などの名称や条件は、学校によって異なります。必ず各校の募集要項で確認しましょう。
千葉県内の私立高校については、千葉県が公表している募集要項や、千葉県私立中学高等学校協会の学校一覧から確認できます。
募集要項で確認したいポイント
- 調査書や内申点をどのように扱うか
- 推薦基準が必要な入試か、一般入試か
- 学力検査・面接・作文など、当日の検査内容
- 欠席日数について個別相談で確認できるか
私立高校の入試は、学校ごとの募集要項で条件が大きく異なります。気になる学校がある場合は、募集要項を確認したうえで、学校説明会や個別相談で「不登校の期間がある場合の出願可否」「調査書の扱い」を直接確認すると安心です。
POINT: 「内申不問」「当日点重視」といった表現は、学校ごとに意味が異なることがあります。必ず最新の募集要項で確認しましょう。
不登校の子が検討しやすい千葉県の公立高校
ここでは、千葉県内の公立高校に限定して、不登校の子が進路を考えるときに確認しやすい選択肢を紹介します。
毎日朝から夕方まで通う全日制高校が合う子もいれば、定時制高校や通信制高校など通学時間や学び方に柔軟性がある学校のほうが安心して通いやすい子もいます。
全日制・定時制・通信制の違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
公立の通信制高校:千葉県立千葉大宮高等学校
千葉県の公立通信制高校として、千葉県立千葉大宮高等学校があります。
通信制高校は、自宅での学習やレポート提出を中心にしながら、必要なスクーリングや試験を受けて単位修得を目指す課程です。毎日の登校に不安がある場合でも、自分のペースに合わせて学びやすい選択肢になります。
自宅学習を中心に、高校卒業を目指せる公立通信制高校です。
令和8年度入試では、学力検査ではなく、調査書・面接・作文・志願理由書などを用いて選抜が行われます。
▶ 学校公式サイトを見る
三部制の定時制高校
千葉県では、通信制高校だけでなく、三部制の定時制高校を選ぶ生徒もいます。
「朝から毎日通うのが不安」「少しずつ通学習慣を整えたい」という場合に、進路選択の一つとして検討されることがあります。
三部制の定時制高校は、午前部・午後部・夜間部などに分かれて学べる点が特徴です。
午前部・午後部・夜間部から通学時間帯を選べる三部制の定時制高校です。
少人数で落ち着いて学び直しがしやすく、自分のペースで通学を始めたい生徒にも配慮されています。
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三部制を導入しており、生活リズムに合わせて通学時間帯を選びやすい定時制高校です。
基礎から学び直せる環境づくりや相談体制も整備され、学校生活に不安がある生徒にも配慮されています。
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三部制の定時制課程を設置しており、無理のない通学ペースを考えやすい公立高校です。
一人ひとりに寄り添った支援や、落ち着いた学習環境づくりについて案内されています。
▶ 学校公式サイトを見る
地域連携アクティブスクール
千葉県には、地域連携アクティブスクールの入学者選抜もあります。
地域連携アクティブスクールは、「学び直し」や「高校から頑張りたい」という気持ちを支えることを目的とした学校です。
地域や企業、大学などと連携しながら、基礎学力の定着や社会性を育てる取り組みが行われています。
高校によって出願できる学区が異なるため、最新の情報は千葉県教育委員会のページで確認しましょう。

- 県立船橋古和釜高校(船橋市)
- 県立流山北高校(流山市)
- 県立泉高校(千葉市若葉区)
- 県立天羽高校(富津市)
- 県立行徳高校(市川市)
- 県立市原高校(市原市)
私立通信制高校・県外通信制高校について
私立の通信制高校や県外の通信制高校については、学校数が多く、通学スタイルやサポート内容も大きく異なります。
この記事では千葉県の公立高校を中心に紹介しています。私立通信制高校の選び方については、今後、別記事で詳しく整理予定です。
高校受験に向けて準備しておきたいこと
不登校の期間がある場合は、早めに情報を整理しておくことで、進路選択を進めやすくなることがあります。
- 中学校へ早めに相談する
- 募集要項や学校説明会を確認する
- 自己申告書や特別配慮が必要か確認する
- 通信制高校・定時制高校も比較してみる
進路は一つではありません。全日制高校だけでなく、通信制高校や定時制高校なども含めて考えることで、お子さんに合う高校が見つかる場合もあります。
FAQ|千葉県の不登校生の高校受験でよくある質問
不登校でも千葉県の公立高校を受験できますか?
千葉県公立高校入試では、不登校経験がある場合でも受験できます。自己申告書や特別配慮申請など、確認しておきたい制度もあります。
欠席日数が多いと不利になりますか?
千葉県教育委員会は、「出席の状況のみをもって不利益な取扱いをしない」と示しています。ただし、学校ごとに選抜方法が異なるため、募集要項の確認が大切です。
千葉県に公立の通信制高校はありますか?
千葉県には、公立通信制高校として千葉県立千葉大宮高等学校があります。
定時制高校と通信制高校の違いは何ですか?
定時制高校は学校へ通学して授業を受ける形が中心で、通信制高校は自宅学習やレポート提出を中心に進める形が一般的です。詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ:千葉県の制度を確認しながら、合う進路を探していきましょう
不登校の期間があると、高校受験に向けて不安が大きくなりやすいものです。
ですが、令和8年度(2026年度)の千葉県公立高校入試では、調査書の記載項目の見直しや自己申告書、特別配慮申請など、確認しておきたい制度が公式に示されています。
また、公立高校の中にも、通信制高校や三部制の定時制高校、地域連携アクティブスクールなど、子どもの状況に合わせて検討できる選択肢があります。
REOでは、不登校からの高校進学に関するご相談を受け付けています。制度の確認や学校選びで迷う場合は、状況の整理からでもお気軽にご相談ください。
